噴火の多様性と環境・社会への影響 ハンス・ウルリッヒ・シュミンケ 隅田まり 古今書院カザンガク シュミンケ,ハンス・ウルリッヒ スミタ,マリ 発行年月:2016年06月20日 ページ数:p127 サイズ:単行本 ISBN:9784772231824 シュミンケ,ハンスーウルリッヒ(Schmincke,HansーUlrich)(シュミンケ,ハンスウルリッヒ) 国際火山学地球内部科学協会(IAVCEI:International Association of Volcanology and Chemistry of the Earth’s Interior)の事務総長(1983ー1991年)、同協会の国際学術雑誌Bulletin of Volcanologyの編集長(1985ー1995年)、さらにはドイツのキール大学海洋科学センター(GEOMAR)の火山学部門教授(1990ー2003年)を務めた火山学のエキスパートである 隅田まり(スミタマリ) 日本大学大学院理工学研究科において「屈斜路カルデラと摩周カルデラの火山活動史の解明」をテーマに博士号取得(1990年)。
学術振興会特別研究員として東京大学地震研究所に在籍(1991ー1992年)。
その後、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団奨学研究員として渡独(1993年)。
以来、キール大学海洋科学センター(GEOMAR)にて契約研究員として在籍し、現在に至る。
大学学部在学中より火山噴火とその素課程にかかわる研究課題に積極的に取り組み、三宅島1983年噴火、御岳1984年崩壊、大島1986年噴火、十勝岳1988ー1989年噴火、及び1991ー1992年にかけて発生した雲仙普賢岳噴火の調査にも参加した 西村裕一(ニシムラユウイチ) 北海道大学理学部及び同大学院理学研究科において火山物理学と地震学を学び、修士課程修了後から同大学理学部附属有珠火山観測所に勤務(1988ー2001年)。
2002年より札幌に移り、北海道大学理学研究院附属地震火山研究観測センターに在籍して現在に至っている。
有珠火山観測所時代は、十勝岳1988ー1989年噴火、1991年からの雲仙普賢岳噴火、2000年有珠山噴火などに対し、主に火山性地震及び微動や火山性地殻変動をテーマに観測研究を続けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 火山体の構造とその構成物/ストロンボリ式、ハワイ式、プリニー式噴火とSt.Helens火山の1980年噴火/火砕流、岩塊火砕流サージ、そしてLaacher See火山の噴火/火と水と/火山災害、火山性加害因子、火山のリスク、そして防災/火山と気候/人間と火山:その恩恵 ドラマティックな火山噴火は、地球内部で起きているダイナミックな現象と大きく関わっている。
それらはどのような因果関係があるのだろうか?本書は、火山学の世界的権威である著者が、火山活動のプロセスと火山学における最新のテーマについて、プレートテクトニクス理論に基づきわかりやすく解説したものである。
後半には、噴火予知、噴火が気候へ及ぼす影響、そして最後に火山の恩恵へと、より人類に身近かなテーマに沿った話題が展開される。
全編を通じてちりばめられた、読者にとって魅力的であり、またイメージを膨らませる手助けとなる美しいカラー写真とわかりやすい図版は400点にものぼる。
本書は地球科学分野の学生や研究者だけでなく、火山に興味のあるすべての人たちにとって、火山や噴火現象への理解を深めたり、またそれらが社会に及ぼす影響や恩恵についての知見を広めることに役立つだろう。
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